
不動産売買の他からの申し込みが嘘か本当か気になる人
「検討していた物件に申し込みが入ったらしいけど、本当かどうか怪しい」
不動産の検討をしている際に、不動産業者から「他から申し込みが入った」と言われたことはありませんか?
これは、実際に申し込みが入っている場合もあれば、業者が嘘をついている場合も考えられます。
不動産業者が嘘をつく理由には「焦らせて申し込みを急がせるため」だったり「高値の金額でしか買えないようにする」など、業者側にメリットのあるように誘導していることが考えられます。
このような場合でも焦らずに一度冷静になり、申し込みが入ったという情報が本当なのか嘘なのかを、見極めることが重要です。
申し込みが嘘か本当か確かめるには「申込書や買付確約書が存在しているのか」や「値付け業者に事実を確認する」などの方法がありますが、場合によっては確かめる方法がないパターンもあります。
どちらにせよ、嘘は悪質な行為なのでその業者と付き合って行くのかどうかは、じっくり検討する必要があります。
この記事では、不動産売買で申し込みが入ったと言われた際の、真偽の確認方法や、嘘だった場合の対処法や、逆に本当だった場合にできる行動など、それぞれのケースに応じた適切な対応方法を詳しく解説します。
不動産取引で後悔しないために、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
ポイント
- 不動産業者が「申し込みが入った」と嘘をつく理由や目的
- 申し込みが本当か嘘かを見極める具体的な方法
- 嘘だった場合に取るべき適切な対処法
- 申し込みが本当だった場合にやるべきこと
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不動産売買で「申し込みが入った」のは嘘?そうする理由とは

「申し込みが入った」という嘘をつくのには、不動産業者側にメリットがあるため行われることがあります。
以下の点で解説します。
- 不動産売買の申込の基本的ルール
- 不動産業者が「申し込みが入った」と嘘をつく理由
- 申し込みが入った物件は本当?見極めるポイント
- 「申し込みが入った」と言われたら注意すべきこと
不動産売買の申込の基本的ルール

まず不動産売買の申込について基本的なルールの確認を致します。
申込には「買付証明書」や「購入申込書」と呼ばれる書類を提出する
不動産の売買契約は「口頭」での約束だけでは成立しません。
申込時には「買付証明書」や「購入申込書」と呼ばれる書類を提出する必要があります。これは、買主がその物件を購入したいという意思を正式に示すためのものです。
売主側が申込を受け取った時点で、購入や条件交渉の優先権が発生し、お互いの条件交渉が成立した後に契約手続きに進みます。
売買契約が成立するには、売主と買主の双方が合意し、契約書に署名・捺印を行ったうえで手付金などの支払いが必要です。
売買の優先順位の決め方
申込には「一番手」「二番手」といった優先順位があります。
最初に申込書を提出した買主が「一番手」となり、交渉の権利を持ちます。
ただし、必ずしも「一番手」が最終的に契約を結べるとは限りません。一番手の買主が住宅ローンの審査に通らなかった場合や、契約条件で折り合いがつかなかった場合には、次の「二番手」以降に交渉権が移ります。基本的に「一番手」と売主との決着が付くまで「二番手」には交渉の権利は移りません。
しかし、売主が一番手よりも二番手の条件を魅力的と感じた場合には、二番手が優先されるケースもあります。
しかし基本的には、一番手に交渉権があるので、二番手が有利な条件を出しても、一番手が更にその条件を超える条件を出した場合は、そちらが優先されます。
不動産業者が「申し込みが入った」と嘘をつく理由

不動産業者が「申し込みが入った」と嘘をつくのは、成約を促したり顧客の判断を早めたりするための営業戦略として用いられるケースが考えられます。
しかし、あまり良いこととは言い切れないので、嘘をつく業者とは付き合わない方が無難です。
焦らせて申込を取り付けるため
不動産業者が「申し込みが入った」と嘘をつく理由として最も多いのが「焦らせるため」です。
不動産は人気のある物件ほど競争が激しくなります。そのため、買主が決断を先延ばしにしていると、他の人に物件を取られてしまう可能性があると感じさせることで、迅速な決断を促そうとするのです。
「昨日、別のお客様から申込が入りました」と言われると、買主は「買えなくなるかもしれない」と思い、申込に踏み切ってしまうことがあるからです。
しかし、既に「一番手」に交渉権がある状態になっているので、このタイミングで焦らせて申し込みを急かす業者は明らかに怪しいです。
値引き交渉なしでしか買えないようにする

基本的なルールとしては、先に申込をした「一番手」に契約交渉の権利が発生します。
「申し込みが入りました」と言われた人が、遅れて申込をしたとしても「二番手」となってしまい、基本的には「一番手」の交渉が不成立とならなければ交渉の権利は発生しません。
しかし「二番手」が「一番手」より有利な条件で申込を入れることで「二番手」を優先させることが可能なケースがあります。
上の画像のように、嘘をついた不動産業者は「一番手」が〇〇円の値引き交渉をしているので、「二番手」のアナタは「高値で申込すれば購入できますよ」と誘導して、高値で申込を入れさせようとします。
不動産業者としては、高値で売れた方が仲介手数料の金額も多くなるので、嘘をつくことで「申し込みを急がせ」「高値で売却できる」2つのメリットがあるのです。
嘘ではない場合に、このパターンが発生するケースもありますが、嘘の場合はかなり悪質です・・・。
囲い込み目的での嘘

「囲い込み」の目的で嘘をつくケースもあります。囲い込みとは、売主と買主の両方を自社で仲介する「両手仲介」を狙った行為です。
上の画像のように、他社からの問い合わせや案内依頼を「申し込みが入った」として断り、自社の顧客にのみ物件を紹介します。
これにより、売主・買主の双方から仲介手数料を得ることができ、業者にとって利益が倍増します。囲い込みは業界の問題としても取り上げられており、消費者にとっては不利な取引となる可能性があるため注意が必要です。
申し込みが入った物件は本当?見極めるポイント

不動産取引において「申し込みが入った」と業者から言われた場合、それが本当に事実なのかを見極めることが重要です。
不動産業者によっては契約を早めるために誇張した情報を伝えるケースもあるため「申し込みが入った」という言葉をそのまま鵜呑みにしないことが大切です。
申し込みの証拠があるかどうか確認する
実際に申し込みがあった場合、不動産業者は買主から「買付証明書」や「購入申込書」を受け取っているはずです。
これらの書類には購入希望価格や条件などが記載されています。業者に対して「どのような条件で申し込みがあったのか」を具体的に聞き、書類を提示してもらえるか確認すると、申し込みが事実かどうかが明確になります。
個人情報の観点から、申込書を直接見せてもらうことは難しいかもしれません。
しかし、他から申し込みが入っている状態なのに、アナタに申し込みを入れるように迫ってくる場合は明らかに怪しいです。
業者が曖昧な回答をしたり、証拠の提示を拒否したりする場合は、事実ではない可能性が高いと考えます。
他の不動産業者に状況を確認してみる

他の不動産業者にこの物件の状況を確認することで、本当か嘘か知ることができる場合があります。
確認する業者は「値付けの業者」に確認するのが一番確実です。値付けの業者とは、不動産のオーナー(売主)と、専任媒介や専属専任媒介を結び直接話をしている立場の業者です。
値付け業者や、他の不動産業者が「申込が入った」と言うのであれば本当に申込が入っている可能性が高いです。
ただし、「申し込みが入った」と言ってきた業者自体が値付け業者だった場合は、本当か嘘か確認できません。
後記の「二番手」として、できることをやりましょう。
囲い込みの場合は値付け業者に直接問い合わる
物件紹介業者が、値付け業者に物件の状況を確認して「申し込みが入った」と言われた場合に、それが囲い込み目的の嘘であれば、直接元付業者に連絡することで、その物件の紹介を受けることが可能になります。
囲い込みは悪質な行為なので、その業者をと通して物件を購入する場合は注意して進める必要があります。
いつまでも広告を続けている
「申し込みがある」と言いながらも明確な話が出てこなかったり、いつまでもインターネットなどで物件の広告がされ続けている場合は、成約を急がせるための営業トークである可能性が高くなります。
「申し込みが入った」と言われたら注意すべきこと

申し込みが入ったと言われた後に「即決を求められる」場合は注意が必要です。
「他の買主がいるので、今日中に決断しないと買えなくなる」といったプレッシャーをかけてくるケースは、契約を急がせるための戦略である可能性があります。
このような場合は、一度冷静になり、他の不動産業者に同じ物件が出ていないか確認したりして焦らないようにしましょう。急かされるままに決断してしまうと、条件が不利な契約を結んでしまう恐れがあります。
本当に申し込みが入っている場合は「二番手」としてできることで対応するしかありません。
業者の対応が具体的であるかどうか、即決を求められていないか、他の業者の情報と一致しているかを確認することで、冷静かつ適切な判断ができるようになります。
不動産売買で申し込みが入ったのが嘘や本当だった場合の対処法

申し込みが嘘だった場合と、本当だった場合にできることなど以下の点で解説します。
- 物件を先に申し込まれたのが嘘だった場合の対処法
- 申し込みが本当だった場合にできること
- 「二番手」と言われた時に取るべき対応
- 信頼できる不動産業者を見極める方法
物件を先に申し込まれたのが嘘だった場合の対処法

業者が契約を急がせるために虚偽の申し込みを装っていることもあるため、冷静に対応することが大切です。
申し込みが嘘だったと分かった場合に取るべき具体的な対処法を説明します。
急いで申し込みをしない
申し込みが入ったのが嘘だと分かった場合、すぐに申し込みをするのは危険です。
今後取引を進めていく中で、不利な取引をしなければならない可能性があります。
一度冷静になり、本当に進めても大丈夫なのかを考えたうえで申し込みを行うようにしましょう。
他の不動産業者に相談する
「申し込みが入った」というのが嘘だった場合、その業者は悪質な業者の場合があり、その後も付き合っていくのは危険かもしれません。
もし、その業者が値付けの業者ではない場合は、他の不動産業者に相談することが有効です。
別の業者に同じ物件が紹介されているか確認したり、過去に同じようなケースがなかったかを尋ねたりすることで、正しい情報が得られることがあります。
また、必要に応じて不動産協会や消費者センターに相談することも有効です。
不動産業者の対応に不信感を抱いた場合は、そのまま契約を進めるのではなく、第三者の意見を取り入れて冷静に判断しましょう。
申し込みが本当だった場合にできること

実際に正式な申し込みが入っていたことが確認された場合でも、取れる選択肢はいくつかあります。ここでは、申し込みが本当だった場合に取るべき対応について説明します。
「二番手」として申込をして「キャンセル待ち」を申し出る
「一番手」が契約を進めている最中に、ローン審査に通らなかったり、条件が合わずに契約が解除されたりするケースは珍しくありません。
そのため、「二番手」として申込を入れて「万が一契約がキャンセルされた場合には連絡をしてほしい」と依頼しておくことで、チャンスが巡ってくる可能性があります。
人気物件の場合、キャンセル待ちを希望する他の買主もいるかもしれませんが、「二番手」になることで、再度チャンスが訪れる可能性が高まります。
「一番手」より条件の良い申し込みをする
「一番手」の申込で値引き交渉などがあるのであれば、その金額より高い金額で申込をするのも手です。
基本的には「一番手」に交渉の権利があるので、後から高い金額で申込を入れたとしても「一番手」もその同じ金額まで上がってきた場合は、太刀打ちできません。
しかし「一番手」の条件が低いままで、条件を良くできない。ということであれば、順番が回ってくる可能性もあります。
第2候補の物件の購入を急ぐ
申し込みが入った物件が事実であり、契約が確実に進んでいる場合は、第2候補として検討していた物件の購入を急いだ方がいいです。
アナタが気に入った物件は、他にも気に入っている人がいる可能性が高くなります。その他の人も第2候補の物件を決めている場合があり、その第2候補の物件は、アナタの第2候補と同じ場合が高くなります。
もし第2候補の物件まで、先に申込が入ってしまった場合、第3候補、第4候補と選べる物件が少なくなってしまいます。
第2候補の物件があるのであれば、購入を急ぐようにしましょう。
「二番手」と言われた時に取るべき対応

「二番手」とは既に他の買主が申し込みを行っており、自分はその次に位置している状態を指します。
一見不利な状況に思えるかもしれませんが、工夫次第で契約を有利に進めることができる場合もあります。二番手になった場合にできることを解説します。
有利な購入条件を提示する
「一番手」より有利な条件で購入の申し込みを入れることです。
例えば、以下のような条件を提示することで、業者や売主にとって魅力的な買主と判断されることがあります。
- 頭金を多めに用意する
- 融資を組まず自己資金のみで購入する
- 価格交渉を避けて提示価格で申し込む
- 一番手より高い金額で申し込む
- 引き渡し時期や契約条件に柔軟に対応する
売主にとって「早く・スムーズに・確実に契約が成立する」買主は非常に魅力的です。
一番手の買主が契約を進める上で問題が発生した場合、二番手である自分が条件面で有利であれば、売主が一番手を見送り、二番手を優先して契約する可能性もあります。
業者との信頼関係を築く
不動産業者は、条件の良い買主を売主に推薦することが多いため、業者から信頼されることで優先的に契約を進められる可能性があります。
- 質問や交渉の際に誠実な対応を心がける
- 事前にローンの仮審査を通しておく
- 業者からの連絡には素早く対応する
- 「他の物件も見たい」など、優柔不断な態度を避ける
二番手という立場は一見不利に思えますが、条件提示や交渉の工夫、業者との信頼関係を築くことで、逆転契約につなげることができます。
「二番手」がどうすることも出来ない場合もある
基本的には「一番手」に交渉の権利があるので、以下のような場合は「二番手」が頑張ったとしても、どうすることもできない可能性が高くなります。
- 「一番手」の申し込み条件が既に売主とまとまっている
- 「一番手」が値引きなしで、満額購入で申し込んでいる
- 「一番手」が契約を結んでおり、融資の本承認を得ている
冷静に状況を見極めつつ、手続きを進めるようにしましょう。
信頼できる不動産業者を見極める方法

不動産の売買を成功させるためには、信頼できる不動産業者を見つけることが重要です。
不動産取引には高額な資金が動き、契約内容や手続きも複雑なため、誠実で経験豊富な業者を選ばないとトラブルにつながる可能性があるからです。
「宅地建物取引業者免許」を確認
不動産業を営むには、国土交通大臣や都道府県知事から宅地建物取引業者免許を受ける必要があります。
この免許は、業者の店舗内や公式サイトに記載されていることが多いため、事前に確認しましょう。
免許番号には「(●)第○○○号」という表記がありますが、この(●)の部分は免許の更新回数を表しており、回数が多いほど長期間営業を続けている証となるため、信頼度が高まります。
口コミや評判をチェックする
インターネット上のレビューサイトやSNSを活用すると、実際にその不動産業者を利用した人の評価や体験談が確認できます。
ただし、口コミは必ずしもすべてが正しいとは限らないため、複数の情報源から総合的に判断することが重要です。また、業者が「不自然に高評価ばかり」「同じ内容の口コミが多い」といった場合は、サクラの可能性もあるため注意が必要です。
担当者の対応をチェックする
以下のような点に注目すると、担当者の誠実さや対応力がわかります。
- こちらの質問や疑問に対して、わかりやすく丁寧に説明してくれるか
- 強引に契約を迫ったり、不利な条件を押し付けてこないか
- 物件の良い点だけでなく、悪い点もしっかり説明してくれるか
- レスポンスが早く、約束や連絡をきちんと守っているか
取引実績や経験の豊富さを確認する
不動産業者によって得意とするエリアや物件の種類が異なるため、自分が購入・売却を考えている物件の取引実績があるかを確認するとよいでしょう。
公式サイトや業者に直接問い合わせることで、これまでの取引件数や成功例などの情報を得ることが可能です。
アフターフォローが充実しているかも確認
契約が成立した後も、物件の不具合対応や名義変更手続きなど、さまざまなサポートが必要になることがあります。
契約後にトラブルが発生した際に、誠実に対応してくれるかどうかは、信頼できる不動産業者かどうかを見極める重要なポイントになります。
信頼できる不動産業者を選ぶことで、スムーズかつ安心した取引が可能になります。業者の免許や実績を確認し、担当者の対応や契約条件を冷静に判断しながら、自分にとって最適な業者を見つけましょう。
不動産売買で「申し込みが入った」は嘘?トラブルを避けるための重要ポイント

不動産売買で「申し込みが入った」と言われるケースは、繁忙期などには起こりやすくなります。実際に申し込みが入っているのかもしれませんが、業者が嘘をついている場合も考えられます。
不動産業者が嘘をつく理由には「焦らせて申し込みを急がせるため」だったり「高値の金額でしか買えないようにする」など、業者側にメリットのあるように誘導していることが考えられます。
このような場合でも焦らずに一度冷静になり、申し込みが入ったという情報が本当なのか嘘なのかを、見極めることが重要です。
嘘をつく業者は悪質な行為をしていることになりますので、その業者と付き合っていくのかどうかは十分に検討する必要があります。
どうしても物件を諦められない場合は「二番手」として申込を入れて出来ることをやりましょう。
- 不動産売買では「申し込みが入った」は嘘の可能性がある
- 申し込みは「買付証明書」や「購入申込書」の提出が必要
- 一番手や二番手の優先順位がある
- 申し込みが早い方が一番手となり優先権がある
- 一番手が条件を満たさなければ二番手に交渉権が移る
- 業者が「申し込みが入った」と嘘をつくのは焦らせるため
- 値引き交渉を防ぐために嘘をつくケースがある
- 囲い込み目的で嘘をつく場合もある
- 申し込みが本当かどうかは証拠を求めることが重要
- 他の業者に確認することで真偽を判断できる
- 申し込みを急かして決断させようとするのは明らかに怪しい
- 申し込みが本当だった場合は二番手でキャンセルをする
- 一番手より有利な条件を提示すれば逆転の可能性もある
- 二番手で頑張ってもどうすることもできない場合もある
- 信頼できる業者は免許や実績を確認することが重要
- 口コミや担当者の対応を見て判断することが大切