グレーチングの滑り止めのゴムで悩む人
「設置しているグレーチングがずれる、滑り止めのゴムでどうにかする方法ないだろうか?」
グレーチングのずれに悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
車両の通行が多い場所や、長年使っており何も対策のされていないグレーチングは少しずつずれてしまい、騒音や安全面での問題が発生しやすくなります。
私の場合、坂道の溝に古い溝板を使っており、車が通るたびに少しずつずれ、大きな音も鳴り周りに迷惑を掛けてしまうと感じたので、今回、滑り止めのゴムを使ったグレーチングを設置してずれ問題と騒音問題が解決しました。
本記事では、グレーチングのずれを止める方法案として、実際に私が行った滑り止めのゴムを使用した方法を詳しく解説します。ホームセンターで揃えられる物だけを使ったので再現性もあり、コストを抑えつつ高い効果を得ることができました。
また、ゴムを使った対策以外の、ボルトの固定やグレーチング同士の連結によるずれ対策なども紹介します。
これからグレーチングのずれ対策を検討している方の参考になれば幸いです。
この記事のポイント
- グレーチングのずれを防ぐ滑り止めゴムの効果と設置方法
- ホームセンターコーナンで購入できる滑り止めゴムの種類と選び方
- さまざまなグレーチングのずれ対策の紹介
- 滑り止めゴムの耐久性やコストの比較ポイント
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グレーチングのずれ対策で滑り止めのゴムを購入して設置した体験談
上の写真のように、これまで溝に鉄板を敷いていいたのですが、経年劣化で曲がったり、溝幅にフィットしておらず、車で上を通るとずれることが多かったので、新しくグレーチングを設置することにしました。
設置場所は坂道になっていたので、ずれを防止するために滑り止めのゴムの検討もしていきます。
以下の流れで解説します。
- 側溝のグレーチングとは何ですか?
- グレーチングのずれを止める方法案
- グレーチングを購入時の注意点
- グレーチングはホームセンターで購入
- コーナンで滑り止め用のゴムシートを購入
- グレーチングの長さに合わせてゴムを加工
- 実際にずれ対策の滑り止めゴムをつけたグレーチングを設置
側溝のグレーチングとは何ですか?
側溝のグレーチングとは、道路や歩道の排水を目的として設置される金属製や樹脂製の格子状の蓋のことです。雨水や汚水を効率的に排水し、歩行者や車両の安全を確保する役割を果たします。
このグレーチングは、主に鋼製やステンレス製、樹脂製などの材質で作られており、使用される場所や目的に応じて適切な種類が選ばれます。鋼製グレーチングは強度に優れ、大型車両が通行する道路に適しています。一方、樹脂製グレーチングは軽量で施工が容易なため、歩道や駐車場などでよく使用されます。
グレーチングのずれを止める方法案
グレーチングのずれが発生すると、騒音の原因になったり、車両や歩行者の安全性を損なうリスクがあります。ずれ対策の案をまとめました。
- グレーチング同士を連結する方法
- ゴムパッキンの使用による方法(採用)
- ボルト固定による方法
グレーチング同士を連結する方法
飛散防止金具を使いグレーチング同士を連結させて動かないようにする方法です。グレーチングに後付けで金具を取り付けることで、簡単にずれを防ぐことができます
連結するための金具は上の写真のような物です。ホームセンターでも販売されているので比較的簡単にできる対策法です。
ゴムパッキンの使用による方法(採用)
私が滑り止め対策として行ったのは「ゴムパッキンの使用」による方法です。
グレーチングの接地面にゴムを敷くことで、振動を吸収しながらずれを抑えることができます。騒音対策にも効果的で、商業施設や住宅街など、静音性が求められる場所に適しています。
ボルト固定による方法
「ボルト固定」の方法はグレーチングと側溝の受け枠に専用のボルトを設置することで、強固に固定することが可能です。
頻繁に車両が通行する場所に適しており、高い耐久性が期待できます。道路や側溝側にボルトを設置しなければならないので、簡単にできる方法ではありません。
グレーチングを購入時の注意点
グレーチングを購入する時に一番注意したいことは、溝幅を測っておき、幅に合ったグレーチングを購入することです。
幅の違う物を購入してしまうと、ずれの原因になるので購入前に溝幅を測っておくようにしましょう。
また、グレーチングの種類として、踏面に滑り止めが加工されたノンスリップタイプ(下の写真左)と、表面に滑り止め加工のない物(下の写真右)があります。用途に合わせて選択しましょう。
雨の日など濡れたグレーチングは滑りやすいので、人が歩くとこの多い場所で使用する場合は、ノンスリップタイプのグレーチングを設置しましょう。
グレーチングはホームセンターで購入
グレーチングは、ホームセンターやネット通販での購入が可能です。
ネットで購入する場合は、溝幅が合っていることを確認して購入しましょう。
私の場合、実際のグレーチングの質感、溝幅に合うのか寸法を測って確かめたかったのでホームセンターで購入しました。
私が設置する溝幅は24cmだったので、下の写真の24cmの物を購入することにしました。
1枚で6,028円(税込)でした。
グレーチングには、踏み面にギザギザの滑り止めの加工のされたノンスリップタイプ(下の写真)と、そうでない物があります。
コーナンで滑り止め用のゴムシートを購入
ホームセンターコーナンで、下の写真のグレーチング専用の防音用のテープがあることは確認できました。
「騒音防止用ゴムパッキン 静くん」税込1,298円です。
グレーチングの両サイドの幅にカットされて両面テープで簡単に貼れる3メートルのゴムです。
丁度いい商品ですが、私はこれを買いませんでした。
この商品にすべり止めの機能があるのか不明だったのと、今回グレーチングを9枚用意するので、1枚のグレーチングに両サイド貼ると2メートルのゴムが必要です。
この商品は中途半端な3メートルとなっており、グレーチング9枚分の18メートル用意するには、6セット(7,788円)必要という計算になります。
ちょっと高いなぁと感じたので、もっと安価に済む物がないか店内をウロウロしていたところ、下の写真のようなゴムのシートを見つけました。
メートル売りされているゴムシートです。
横幅が52センチあります。5センチずつにカットすれば、10枚用意できます。今回は18枚必要なので2メートル購入すれば十分です。
1メートルで税込み1,958円なので、2メートルの購入で3,916円です。
上の「騒音防止用ゴムパッキン 静くん」の場合、7,788円なので「3,872円」安く用意することができます。しかし両面テープも必要ですし、自分で切って加工する必要もあるので、手間と時間を短縮したい方は、静くんの方も検討に入ると思います。
グレーチングの長さに合わせてゴムを加工
購入したゴムを幅5センチごとに切って加工しました。
ゴム事体は結構固く、力をいれてカッターナイフで切っていきました。
ゴムをグレーチングに貼るために、強力両面テープを使います。
加工に掛かった時間としては30分ぐらいです。
実際にずれ対策の滑り止めゴムをつけたグレーチングを設置
現地に滑り止めのゴムをつけたグレーチングを設置してきました。
サイズが合わなかったらどうしよう。とも思いましたが、溝幅のサイズもピッタリではまりました。
めっちゃいい感じです。端の部分は滑り止めの効果を高めるためにゴムを残しました。
設置後に車で何度か上を通りましたが、まったくズレることはありません。
グレーチングの滑り止めとしてゴムは使えると思います。
グレーチングのずれ対策で滑り止めゴム以外の方法やその他の知識
グレーチングの設置について知っておきたい、さまざまなポイントを以下の点で解説します。
- そもそもグレーチングは誰が設置?
- グレーチングの跳ね上がりの原因は?
- グレーチング同士の連結による対策の欠点
- 固定ボルトによる対策の欠点
- グレーチングフックとは何ですか?
- 滑り止め ゴムの耐久性と交換時期
- 施工時の注意点とコスト比較
そもそもグレーチングは誰が設置?
グレーチングの設置は、設置場所や用途によって異なりますが、主に自治体や道路管理者、隣接する土地の所有者が担当することが一般的です。
市道や県道では、地方自治体が維持管理を行い、新設や補修の必要があれば、指定された建設業者が工事を請け負います。私道や民間施設の場合は、管理会社や所有者が設置やメンテナンスを行うことが多いです。
工場や商業施設、マンションの駐車場などでは、所有者や施設管理会社が管理し、専門業者に依頼してグレーチングを設置します。
グレーチングの設置は単に蓋を設置するだけでなく、安全性や機能性を維持するために、設置後の管理まで含めて責任の所在が明確にされているのです。
グレーチングの跳ね上がりの原因は?
グレーチングの跳ね上がりは、主に設置環境や使用状況に起因するさまざまな要因によって発生します。
- 車両の通行による衝撃
大型トラックやバスなどの重量車両が通過する際、グレーチングに繰り返し大きな負荷がかかり、蓋が浮き上がることがあります。また、車両が通過する角度やスピードによって、通常とは異なる負荷が発生し、テコの原理でグレーチングが持ち上がることもあります。 - 側溝の劣化や施工不良
長期間使用されることで、側溝の受け枠が破損したり、コンクリート部分が欠けたりすることで、グレーチングの設置面が不安定になります。これにより、車両の通行時に隙間が生じ、振動とともに跳ね上がるリスクが高まります。 - 異物の詰まり
落ち葉や小石、ゴミなどが側溝内に溜まり、グレーチングの設置面が浮いてしまうことで、安定性が低下します。この状態で車両が通過すると、わずかな力で蓋が動いてしまうことがあります。
定期的な点検と適切な固定方法の選択が不可欠です。早期に異常を発見し、適切な補修を行うことで、安全な道路環境を維持することができます。
グレーチング同士の連結による対策の欠点
グレーチング同士を連結する方法は、金具がホームセンターでも販売されていうので素人でも簡単です。設置の安定性を向上させたり、広い範囲を一体化して管理しやすくするメリットがあります。
私が今回採用しなかった理由は、溝掃除の時に取り外すことが難しくなるからです。今回グレーチングを設置した地域では定期的に地域で溝の掃除などが行われております。
グレーチング同士を連結してしまうと、
固定ボルトによる対策の欠点
固定ボルト方式の欠点として「施工の手間と時間がかかる」点が挙げられます。
ボルト固定には、側溝の一部を切断して新しい受け枠を設置する必要があり、工事期間が長くなることがあります。そのため、交通規制を伴う場合、周囲の通行に影響を与えてしまうことがあります。
「コストが高くなる」点にも注意が必要です。ボルト固定は、部品の購入や施工費用が発生し、従来の単純な設置方法と比較してコストがかかります。特に、多くの箇所に設置する場合は、予算面での負担が大きくなる可能性があります。
「取り外しや交換が難しい」というデメリットもあります。一度ボルトで固定すると、メンテナンスや緊急時の対応に時間がかかるため、迅速な交換が必要な現場ではデメリットとなる場合があります。
グレーチングフックとは何ですか?
グレーチングフックとは、グレーチング(格子状の溝蓋)を安全かつ簡単に持ち上げたり、移動させたりするための専用工具です。
道路や工場、施設などで頻繁に使用されるグレーチングは重量があるため、手作業での取り扱いは危険を伴います。そこで、作業の効率化と安全性向上のために、グレーチングフックが使用されます。
このフックの構造は、グレーチングの格子部分に引っ掛ける形状になっており、少ない力で持ち上げることが可能です。スチール製やステンレス製の頑丈な素材で作られており、錆びにくく耐久性に優れています。
定期的な点検や清掃作業時に役立ち、作業員の負担を軽減するだけでなく、腰や腕への負担を軽減し、事故防止にもつながります。
滑り止めのゴムの耐久性と交換時期
滑り止めゴムの耐久性は、設置場所や使用環境によって異なります。数年にわたって効果を発揮しますが、車両の通行頻度や気象条件によって劣化の速度が変わるため、定期的な点検が必要です。
耐久性を左右する要因の一つに「摩耗」があります。
交通量の多い場所では、タイヤの摩擦によりゴムがすり減り、滑り止め効果が低下することがあります。屋外に設置された場合、紫外線や雨、雪などの影響を受け、ゴムの硬化や亀裂が発生する可能性もあります。
交換時期の目安としては、以下のような兆候が見られた場合に検討する必要があります。
- 表面のひび割れや欠けが発生している
- 摩耗によって厚みが著しく減少している
- 取り付け部分の接着が弱まり、ズレが生じている
- 通行時の滑りが発生し、安全性が低下している
定期的な点検の頻度としては、屋外設置の場合は1年に1回、屋内設置の場合は1年~2年に1回を目安にするのが望ましいでしょう。
交換時期を適切に判断し、早めのメンテナンスを行うことで、安全性を維持し、長期的なコスト削減にもつながります。
施工時の注意点とコスト比較
グレーチングの設置や固定を行う際には、施工の品質を確保し、長期的な安全性を維持するための注意点があります。適切な施工が行われていない場合、早期の損傷や跳ね上がり、騒音などの問題が発生しやすくなるため、事前に対策を講じることが重要です。
設置環境に応じた適切な固定方法の選定が必要です。道路の交通量や車両の重量に応じて、ボルト固定、飛散防止金具の使用、ゴムパッキンの取り付けなど、最適な方法を選ぶことで、グレーチングの耐久性を高めることができます。特に、高速道路や交通量の多い道路では、強固なボルト固定が求められることが多いです。
側溝や設置面の状態確認も欠かせません。側溝のコンクリート部分に亀裂や段差があると、グレーチングの安定性が損なわれる可能性があります。そのため、設置前に清掃を行い、破損部分の補修やレベル調整を実施することが重要です。これにより、長期間にわたって安定した設置が可能となります。
施工時の安全対策も重要なポイントです。特に道路上での施工では、適切な交通規制を行い、作業員の安全を確保する必要があります。作業範囲を明確にし、必要に応じて誘導員を配置することで、施工中の事故を防ぐことができます。
施工コストについても慎重に検討する必要があります。
施工コストは主に「工法の選定」「材料費」「作業時間」の3つの要素によって決まります。
ボルト固定工法は耐久性が高いものの、施工に時間がかかるためコストが比較的高くなります。逆に、ゴムパッキンの取り付けは低コストかつ短時間で施工できるものの、耐久性に不安が残る場合があります。
コスト比較の具体例としては、以下のような傾向が見られます。
- ボルト固定式グレーチング: 高コスト(施工費・材料費)/長期的な耐久性が高い
- 飛散防止金具: 中コスト(設置の手軽さ)/一定の耐久性
- ゴムパッキン: 低コスト(簡単な施工)/定期的な交換が必要
施工方法を選ぶ際は、初期費用だけでなく、維持管理にかかるコストも考慮することが大切です。特に、頻繁にメンテナンスが難しい場所では、多少コストが高くても耐久性の高い工法を選択することで、長期的なコスト削減につながるでしょう。
グレーチング 滑り止め ゴムの選び方と設置のポイント
車両の通行が多い場所や、長年使っており何も対策のされていないグレーチングは少しずつずれてしまい、騒音や安全面での問題が発生しやすくなります。
今回私が行ったゴムを使った滑り止め対策は、ホームセンターで揃えられる物だけで出来る簡単な方法なので、ぜひ一度試してみてください。
- グレーチングは、道路や歩道の排水を目的とした格子状の蓋である
- 滑り止めゴムを使用することで、グレーチングのずれや騒音を軽減できる
- ゴムパッキンは、手軽に施工できるが耐久性に注意が必要
- グレーチングの購入前に溝幅を正確に測定することが重要
- ホームセンターでは、様々な種類のグレーチングや滑り止めゴムが購入可能
- コーナンなどの店舗では、騒音防止用のゴムパッキンが手に入る
- メートル売りのゴムシートを加工すれば安価にゴムを用意できる
- ボルト固定は強固だが、施工コストとメンテナンス性に課題がある
- 飛散防止金具は、比較的安価で簡単にグレーチングの固定が可能
- グレーチング同士の連結は、メンテナンス時の取り外しに手間がかかる
- グレーチングフックを使用することで、安全かつ効率的に持ち上げられる
- 滑り止めゴムの交換目安は、摩耗や劣化状況によって判断する
- 施工時は、交通規制や安全対策を適切に行う必要がある
- 長期的な耐久性を考慮し、設置環境に合った固定方法を選ぶことが大切