
不動産屋に予約なしで行くのに悩む人
「急遽物件の相談が必要になってしまった。予約してないけど不動産屋に行ってもいいのかな?」
不動産屋で現役宅建士をしているMAXXです。
突然気になる物件を見つけて今すぐにでも見たい。ふと目の前に不動産屋を見つけたので物件探しをしたい。という方もいらっしゃると思います。
そこで気になるのは予約なしで、いきなり不動産屋に行っても大丈夫なのか?というところだと思います。
基本的には、予約なしでも不動産屋に行くのは問題ありません。しかし、予約した方が物件探しの精度も上がり、スムーズに物事を進めることができるので、可能であれば予約してから行くことをオススメします。
場合によっては、お客さんがパンパン状態で、誰も接客できないケースもあれば、空いておりすんなり接客を受けれる場合もあるので、行ってみなければ何とも言えないところもあります。
この記事では、予約なしで訪問した場合に起こり得る最悪なパターンや、なぜ予約をした方がいい理由があるのかを具体的に解説します。
また、予約は何日前が理想なのか、そして予約なしでも損しないためにどのような行動をとるべきかについても、初めての人にもわかりやすく紹介していきます。
急ぎの事情がある方にも役立つ情報をまとめていますので、ぜひ最後までチェックして、効率よく満足のいく物件探しを進めてください。
この記事のポイント
- 予約なしで不動産屋に行く際のリスクや注意点
- 予約をした方がスムーズに対応してもらえる理由
- 内見や来店予約の最適なタイミング
- 損をしないための事前準備や行動のコツ
>>不動産内見は何時までが限界?夜や朝の内見時の注意点を解説
>>実家の売却がつらい時に知るべき心の整理と後悔しない方法を解説
不動産屋に予約なしで行くのは可能なのか?どうなるのか?

不動産屋に行くのに予約は必要なのか?さまざまな視点で以下の点を解説します。
- 不動産屋に行く時予約は必要ですか?
- できるだけ予約をした方がいい理由5選
- 予約なしで行っておこる最悪なパターン
- 予約なしの来店で損しないための準備5選
- 不動産の来店予約を前日にするのはあり?
- 不動産屋の予約は何日前が理想?
不動産屋に行く時予約は必要ですか?
基本的に多くの不動産屋では予約がなくても対応することは可能です。
しかし、不動産屋に行く際は、予約を取ってから訪問するのが望ましいといえます。
特に週末や月末など混みやすい時期には、飛び込みで行っても長時間待たされる、あるいはスタッフに対応してもらえないといった可能性があるためです。
店舗によっては、担当者が不在だったり、すでに別の案内に出ていたりすることもあります。予約をしておけば、確実に相談できる時間を確保してもらえるので、効率よく物件の紹介を受けられます。
もちろん、急ぎの事情がある場合や近くに立ち寄ったタイミングで訪問したくなることもあります。そのようなときも、可能であれば電話で一報入れておくだけで対応が変わる場合があります。
できるだけ予約をした方がいい理由5選

不動産屋に行くなら、できるだけ予約した方がいいのは間違いありません。以下の5点で解説します。
- 待ち時間がほぼゼロでスムーズに対応してもらえる
- 希望条件に沿った物件を事前に用意してくれる
- 内見の手配が事前に整い、現地案内がしやすくなる
- 希望の担当者を指名できる可能性がある
- 落ち着いて丁寧に話を聞いてもらえる
待ち時間がほぼゼロでスムーズに対応してもらえる
不動産会社は混雑する時間帯や曜日があり、予約なしだと長時間待たされることがあります。
事前に予約をしておけば、到着時間に合わせてスケジュールを調整してもらえるため、スムーズに案内がスタートできます。
希望条件に沿った物件を事前に用意してくれる
予約の際に「家賃○万円まで」「駅徒歩10分以内」「1LDK希望」といった条件を伝えておけば、担当者がそれに合った物件を用意しておいてくれることが多く、当日の情報収集が効率的になります。
予約なしの場合ですと、その場で条件を聞いて探す所から始まるので、時間が掛かってしまいます。
内見の手配が事前に整い、現地案内がしやすくなる
物件の内見には鍵の手配やオーナーへの確認が必要です。
これらは当日では間に合わないケースもあるため、予約時に内見希望を伝えておくことで、無駄足にならずに済みます。
希望の担当者を指名できる可能性がある
不動産屋には知識や対応力に差があることもあります。予約時に「以前対応してもらった○○さん希望」などと伝えることで、より安心して相談できるスタッフに対応してもらえる場合があります。
落ち着いて丁寧に話を聞いてもらえる
飛び込み来店ではスタッフが他のお客様に対応中だったり、時間が限られていたりすることもあります。
予約をしておけば、余裕を持った時間枠が確保され、じっくり相談できる環境が整います。
予約なしで行っておこる最悪なパターン

予約なしで行った場合、最悪のケースでは「まったく対応してもらえない」可能性があります。スタッフ全員が接客中だったり、現地案内で店舗を留守にしていたりすると、受付すらしてもらえないまま帰ることになるケースもあります。
繁忙期や週末、引っ越しシーズンに起こりやすく、せっかく時間を割いて足を運んでも、無駄足に終わってしまいます。
さらに悪いパターンでは、対応してもらえたとしても、希望条件を聞いてもらえなかったり、急ぎの接客で雑な提案になってしまうこともあります。
場合によっては「次回からはご予約をお願いします」とやんわり注意され、居心地の悪さを感じる人も少なくありません。そうした経験があると、次回以降の来店にも抵抗を感じてしまうでしょう。
予約なしの来店で損しないための準備5選
やむを得ず予約なしで来店する場合に損しないための準備について以下の5点を解説します。
- 希望条件をあらかじめ整理しておく
- 物件の掲載情報を事前にチェックしておく
- 混雑しにくい時間帯を狙って来店する
- 身分証明書を持参する
- 「今から行っても大丈夫ですか?」と事前に電話を入れる
希望条件をあらかじめ整理しておく
来店時にスムーズな対応を受けるためには、家賃・間取り・エリア・駅からの距離など、自分が求めている条件をメモしておくことが重要です。
頭の中だけで考えていると、いざ説明する際に抜けが出たり、曖昧になったりすることがあります。
物件の掲載情報を事前にチェックしておく
気になる物件があれば、スクリーンショットを保存したりURLを控えたりして、すぐに見せられるようにしておくと便利です。
「これ見たい」とその場で伝えられるだけで、話が早く進むケースがあります。
混雑しにくい時間帯を狙って来店する
平日の午前中や昼過ぎなど、不動産屋が比較的落ち着いている時間帯を狙うと、飛び込みでも対応してもらえる確率が高まります。反対に、週末の午後や夕方は避けた方が無難です。
身分証明書を持参する
内見や申込みに進む可能性があるなら、運転免許証などの本人確認書類を持っておくと、その場の流れで手続きまで進めることができます。思わぬチャンスを逃さないためにも用意しておきたいポイントです。
「今から行っても大丈夫ですか?」と事前に電話を入れる
完全な飛び込みではなく、到着前に電話で空き状況を確認するだけでも、店側の対応が変わることがあります。5分の配慮が、対応の質やタイミングに大きく影響することもあるのです。
不動産の来店予約を前日にするのはあり?

来店予約を前日に入れることは、十分に許容範囲内です。むしろ、当日連絡よりも前日の方が確実に対応してもらえる可能性が高まります。
というのも、不動産会社は来店者ごとにスケジュールを調整していることが多く、前日までに連絡が入っていれば、その枠を確保してもらえるからです。さらに、希望条件や質問事項をあらかじめ伝えておくことで、資料の用意や物件選定もスムーズになります。
たとえば、「翌日の午後に行きたい」と伝えれば、スタッフがその時間に合わせて対応を組んでくれるため、当日の待ち時間もほとんどなく、密度の高い相談が可能になります。
ただし、人気のある曜日や時期(引っ越しシーズンなど)は、前日予約でも希望時間に取れないこともあります。そのため、できるだけ早めに連絡しておくのが理想です。
不動産屋の予約は何日前が理想?
一般的には、平日の来店であれば2~3日前、休日や繁忙期であれば1週間前までに予約を入れるとスムーズです。スタッフが訪問の準備を整えやすく、希望に合った物件をピックアップしてもらいやすくなります。
不動産会社は来客数に応じてスタッフの配置や物件情報の準備を行っているため、直前だと間に合わないケースが増えるからです。例えば平日の午前中なら比較的空いているため、2日前くらいに連絡すれば十分に対応できることが多いでしょう。
土日や月末、1~3月の引っ越しシーズンなどは予約が集中しやすく、1週間前に連絡しておけば確実に時間を確保してもらえる可能性が高まります。
具体的には、金曜日の午前に内見をしたい場合、月曜・火曜にに連絡しておくと、あらかじめ必要な資料や鍵の手配をしてもらえるでしょう。
また、休日の内見を希望するなら、前週の週末を目安に予約を入れておくと、物件の空き状況や担当者の手配も問題なく進められます。急なスケジュール変更のリスクを減らすために、余裕をもって予約日を決めておくことが大切です。
不動産屋に予約なしで行く時のさまざまな注意点

不動産屋に予約なしで行く場合の様々な注意点について以下の点で解説します。
- 不動産屋が一番嫌がることは何ですか?
- 不動産の内見は何時まで可能?
- 不動産の内見は当日予約なしでも可能?
- 当日来店で断られるケースとは?
- 予約なしでも対応してくれる店舗は?
- 不動産屋の主な予約方法
不動産屋が一番嫌がることは何ですか?
不動産屋が最も困るのは、目的があいまいなまま来店し、具体的な相談ができないケースです。
「とりあえず来てみた」や「特に条件はないけど、なんとなく探してる」といった対応は、店舗側として準備がしづらく、適切な提案も難しくなります。
曖昧な要望では、担当者も物件選定に時間がかかり、結果的にどれもピンとこないという事態になりがちです。「冷やかし」や「比較するだけ」という態度が見えると、他の真剣なお客様の対応に支障が出るため、店舗側にとっては避けたい状況になります。
内見に行くつもりもないのに多数の物件情報だけを求めたり、価格交渉ばかりに固執するような人も、対応が難しいと感じられる傾向があります。
もちろん、情報収集の段階で来店すること自体は問題ではありませんが、「何を重視しているのか」や「いつ頃引っ越したいのか」といった軸があるかないかで、対応のしやすさが大きく変わります。
店舗側に敬遠されないためには、最低限の希望条件や相談内容を整理し、誠実な態度で臨むことが重要です。
不動産の内見は何時まで可能?

一般的に、不動産の内見が可能な時間帯は10時頃から19時頃までが多いとされていますが、お店によって対応できる時間は異なります。
夕方以降の時間帯は、物件の周辺環境が暗くなってしまうため、内見には適していないと判断されます。
たとえば、18時を過ぎると日が落ちて室内が見えづらくなったり、近隣住民に配慮が必要な時間帯になったりするため、現地案内が断られるケースもあります。また、オートロック付きの物件や、管理会社を通じて鍵を受け取る必要がある物件では、鍵の返却時間の関係で内見可能時間がさらに早まることもあります。
一方で、繁忙期や事前にしっかりと予約を入れておいた場合、18時以降でも対応してもらえるケースはあります。たとえば「仕事終わりにしか時間が取れない」という理由があれば、19時以降でも柔軟に内見の調整をしてくれる不動産会社もあります。
ただし、そうした対応は事前相談があってこそ実現するものです。当日に「今から行きたい」と連絡しても、夜間はスタッフがすでに退勤していたり、鍵の手配が間に合わなかったりして断られる可能性が高くなります。
こちらの記事でも詳しく解説しています。
>>不動産内見は何時までが限界?夜や朝の内見時の注意点を解説
不動産の内見は当日予約なしでも可能?
不動産の内見を当日に予約なしで行うことは、まったく不可能というわけではありません。ただし、状況によっては難しいケースが多く、現実的には期待しすぎない方がよいでしょう。
内見には鍵の手配や物件の空室確認、オーナーへの連絡といった準備が必要だからです。特に居住中の物件や管理会社が間に入っている場合、当日連絡だけで内見ができることはかなり限られています。
空き物件であっても鍵が店舗に置かれていなかったり、案内担当が別のスケジュールで動いていたりすることがあります。こうなると、「今から見たい」と申し出ても対応できないという返答になることが少なくありません。
当日来店で断られるケースとは?

予約なしで当日に不動産屋を訪れると、対応を断られることがあります。これは決して冷たい対応ではなく、店舗側にとって物理的に対応が不可能なケースがあるからです。
すでに複数の来店予約が入っていてスタッフが手一杯な場合、その場での相談や案内を受ける余裕がありません。また、担当者が現地案内に出ていて不在であれば、物件についての詳しい説明ができないこともあります。こうした状況では「申し訳ありませんが、改めてご予約いただけますか」となるのが一般的です。
さらに、内見を希望する場合には鍵の準備が必要です。物件によっては管理会社やオーナーへの事前連絡が必要なため、当日の突然の訪問では内見が叶わないケースも少なくありません。
店舗の営業スタイルも関係しています。完全予約制を採っている不動産会社もあり、飛び込み客の対応を行っていないところも存在します。このような場合は、入口での受付すら断られることがあります。
こういったリスクを避けるには、事前に電話やWebで空き状況を確認しておくのが有効です。とくに繁忙期や土日などは混雑しやすいため、「急ぎで探したい」と思っている人ほど、事前連絡が鍵になります。
予約なしでも対応してくれる店舗は?
全ての不動産屋が予約を必須としているわけではありません。中には、予約なしでも来店・相談に応じてくれる店舗もあります。特にチェーン展開している大手不動産会社や、駅前にある集客重視の店舗では、飛び込み来店に対応しているケースが比較的多く見られます。
対応可能かどうかは「その時の状況」によることが大半です。たとえば平日の日中など来店が少ない時間帯であれば、予約なしでもスムーズに案内してもらえる可能性があります。逆に、土日や夕方は混み合いやすく、スタッフがすでに他の案内に出ている場合もあるため、断られることも想定しておく必要があります。
また、地域密着型の小規模店舗や個人経営の不動産屋は、柔軟な対応をしてくれることがある反面、スタッフ数が限られているため、その場に対応可能な人がいなければ対応できないというリスクもあります。
不動産屋の主な予約方法

不動産会社に予約する場合の主な方法について以下の点で解説します。
- 電話での予約
- メール・Webフォームでの予約
- LINEでの予約
- ポータルサイトからの物件問合せ
電話での予約
電話は、もっとも即時性の高い予約方法です。
「○月○日の午後に伺いたいのですが」といった具体的な希望を直接伝えることで、その場で空き状況の確認や予約確定ができます。急ぎで来店したい場合や、細かい相談をしたいときに向いています。ただし、営業時間外や担当者が接客中の場合はつながりにくいため、早めの連絡が安心です。
メール・Webフォームでの予約
文章で落ち着いて希望条件を伝えたい場合は、メールやWebフォームが便利です。
家賃、希望エリア、間取り、内見希望などを詳細にまとめて送ることができるため、事前準備を整えてもらいやすくなります。ただし、返信までに時間がかかることもあるため、急ぎのときには不向きです。補完的に電話と併用すると確実です。
LINEでの予約
LINEで予約ができる不動産会社も増えています。
LINEはチャット感覚でやり取りができ、タイムリーに返信がもらえる点が魅力です。友だち追加をして、「〇月〇日に来店希望、1LDK希望」と送信するだけで手続きが完了するケースも多く、気軽に使える方法といえます。忙しい人や電話が苦手な人におすすめです。
LINE予約に対応している不動産会社は、ホームページなどに友達追加の方法が記載されている事が多くあります。
ポータルサイトからの物件問合せ
アットホームやSUUMOなどのポータルサイトに掲載されている、物件情報から不動産会社に問い合わせをする方法もあります。
具体的に内見したい物件が決まっている場合に便利な方法です。
予約時に伝えるべきポイント
どの予約方法を使う場合でも、以下の情報をあらかじめ準備しておくとやり取りがスムーズになります:
- 来店希望日時
- 希望エリア・沿線
- 家賃や広さ、間取りの希望
- 内見希望の具体的な物件(あれば)
これらを事前に整理しておくだけで、スタッフが効率よく対応しやすくなり、満足度の高い物件探しにつながります。
【まとめ】不動産屋に予約なしで行くときに知っておきたいポイント

不動産屋は一般的には予約なしで来店しても問題ありません。しかしその時の状況によっては対応が難しくなるケースもあるので、出来る限り予約してから行くことをオススメします。
事前に予約することによって、物件探しの精度がよくなります。物件探しで失敗をしたくない人は予約してから来店しましょう。
- 不動産屋には予約なしでも訪問は可能である
- 予約をすることで物件探しの精度が上がる
- 予約なしでは待たされる、または断られる可能性がある
- 混雑する時期は特に予約が重要となる
- 予約しておけば希望条件に合う物件を事前に用意してもらえる
- 内見には鍵の準備などが必要で当日対応は難しい場合がある
- 予約すれば希望の担当者に対応してもらえる可能性がある
- 飛び込み来店では相談時間が十分に確保できないリスクがある
- 最悪のケースでは店舗に入れてもらえないこともある
- 希望条件を整理しておくと予約なしでも対応されやすい
- 来店時間をずらすことで予約なしでもスムーズに案内されることがある
- 急ぎの場合でも事前に電話一本入れておくのが望ましい
- 平日は2~3日前、土日や繁忙期は1週間前の予約が理想的である
- 電話・メール・Web・LINEなど多様な予約手段がある
- 不動産屋が一番困るのは目的が曖昧な来店客である