亀岡市で土地探しをしている人
「亀岡市で土地を探しているけど、物件資料に防火地域の記載があるけど、何か気を付けることはあるの？」
土地探しをしていて、物件資料の中に「防火地域・準防火地域」の記載を見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか？
亀岡市の中には「防火地域・準防火地域」の指定がされている場所があります。
防火地域・準防火地域の指定がされている場所では、火事が発生した時に燃え広がらないように建築物に規制が定められます。多額の費用が必要となる可能性もあるので注意が必要です。
この記事では亀岡市の防火地域・準防火地域の場所や注意点などについて、亀岡市の不動産屋で現役宅建士をしている私が解説します。
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この記事を書いている私は
亀岡市で生まれ育って35年以上
「宅地建物取引士」の国家資格を所有して、亀岡市の不動産屋にて宅建士として勤務中！
何人もの土地探しのお手伝いをさせて頂いています。
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亀岡市の防火地域・準防火地域の指定区域
亀岡市では以下のエリアに防火地域・準防火地域の指定がされております。
- JR亀岡駅周辺
- 旧町エリア
- JR馬堀駅周辺
- JR並河駅周辺
- JR千代川駅周辺
- 大井町南部地区
- 亀岡市役所周辺
- 南つつじヶ丘エリア
防火地域・準防火地域には地図に下の写真のような斜線がひかれています。
亀岡市で防火地域・準防火地域に指定されている箇所をみてきます。
亀岡駅周辺防火地域
亀岡駅の周辺は防火地域となっています。上の写真でいう商業地域（ピンク色の部分）が該当しています。
東側はサンガスタジアムからイオンの辺りまで、追分町や安町の商店街あたりまで防火地域です。
所々に住宅地も含まれているので注意が必要です。
安町の商店街から河原町に抜ける道が準防火地域となっています。
河原町のあたりは住宅地も多いので注意が必要です。
国道9号線のアミティやドラッグユタカの周辺から、亀岡小学校の前あたりまでが準防火地域となっています。
ところどころに住宅用地があるので注意です。
北町の商店街から亀岡市役所の周辺は防火地域になっています。
マクドナルドや亀岡警察、くら寿司などがある交差点も含まれています。
商店街から市役所までの間に住宅地もあるので注意が必要です。
馬堀駅周辺準防火地域
馬堀駅周辺から南側の道路まで準防火地域になっています。
並河駅周辺準防火地域
並河駅の周辺から旧道のの一部まで準防火地域になっています。
大井町並河一丁目でもかかっている部分があるので注意が必要です。
大井町南部のエリアは、ホームセンターカインズから東側にかけて準防火地域になっています。
千代川駅周辺準防火地域
千代川駅から国道9号線までの間で準防火地域になっています。
住宅地でかかっている場所があるので注意です。
南つつじヶ丘準防火地域
南つつじヶ丘のエリアはマツモトや自治会の辺りが準防火地域です。
防火・準防火地域に家を建てる場合、建築費が上がる可能性が高い
防火地域・準防火地域は商業地などの建物が密集する地域に指定されています。
密集地域で火事がおきると次々に燃え広がってしまうので、それを防止するために、建築物の構造などについて規則が定められています。
防火地域・準防火地域では防火地域用の製品を使用しなければならないので、建築費が多くなります。
防火地域に建築する場合に必要なこと
防火地域に建築をする場合、以下に該当する場合は、建築する建物を耐火建築物もしくは準耐火建築物にしなければなりません。
| 延べ床面積 | 1・2階(地階を含む) | 3階以上 |
|---|---|---|
| 100㎡以上 | 耐火建築物 | 耐火建築物 |
| 100㎡以下 | 耐火または準耐火建築物 | 耐火建築物 |
準防火地域に必要なこと
準防火地域に建築をする場合、以下に該当する場合は、建築する建物を耐火建築物もしくは準耐火建築物にしなければなりません。
| 延ベ床面積 | 1・2階(地階を除く) | 3階(地階を除く) |
|---|---|---|
| 500㎡以下 | 外壁や軒裏、開口部などに一定の防火措置 | 耐火または準耐火建築物 |
| 500～1500㎡以下 | 耐火または準耐火建築物 | 耐火または準耐火建築物 |
| 1500以上 | 耐火建築物 | 耐火建築物 |
一般的な住宅であれば500㎡を超えることはないはずです。亀岡市はでは3階建ての建築は少ないので、準防火地域での住宅建築は以下を充たすことになります。
耐火建築物
耐火建築物とは以下のようなものです。
「壁・柱・床・梁・屋根・階段などの主要構造部を耐火構造（鉄筋コンクリートなど）にし、屋内での火災に耐えるのに加え、外壁の開口部（窓や扉など）で周囲からの延焼のおそれのある部分に鉄製の防火戸や網入りガラスをはめ込んだサッシといった、防火設備を備えた、屋外火災にも耐えうる建築物」
防火地域での木造住宅建築は可能
防火地域でも木造住宅の建築は可能です。
下の写真は防火地域で木造住宅を建築した時の躯体部分の写真です。
躯体となる柱には耐火用の分厚いパネルを覆うように施工する必要があります。
すべての面を耐火用パネルで覆う必要があるので、建築費用が上がります。
準耐火建築物
準耐火建築物とは以下のようなものです。
「壁・柱・床・梁・屋根・階段などの主要構造部を準耐火構造（木造も可能）にし、外壁の開口部で延焼のおそれのある部分に鉄製の防火戸や網入りガラスをはめ込んだサッシといった、防火設備を備えた建築物のこと」
防火地域・準防火地域以外の場所では法22条区域が指定されている
亀岡市でも防火地域・準防火地域以外の場所では建築基準法第22条指定区域が指定されています。
「法22条区域」と略されています。
建物が密集していない地域であっても、火事の際に火が広がるのを防がなければならないので、以下のようなことが決められています。
- 屋根は不燃材料の物を使う
- 木造建築物は外壁部分を防火性能の物を使う
一般的に使われている屋根材や外壁材であれば問題ないことが多いです。
屋根をわら葺のような燃えやすい物にしたりするのはダメです。
防火地域に建築するメリット・デメリット
防火地域・準防火地域でのメリット・デメリットは以下のようなものがあります。
防火地域・準防火地域に建築するメリット
防火地域・準防火地域で建築するメリットもあります。
- 火事に強い家を建てる事ができる
- 火災保険の保険料が安くなる
当たり前ですが防火地域では火事に強いお家しか建築できないので、万が一隣地で火災が発生したとしても、燃え広がりにくいお家になります。
耐火建築物と判断できる建物であれば火災保険の保険料が安くなります。火災保険の金額は上昇傾向にあるので、今後定期的にする費用が抑えることができます。
防火地域・準防火地域に建築するデメリット
防火地域・準防火地域で建築するデメリットは以下のようなものがあります。
- 建築費が高くなる
- 屋根材や外壁材など使いたい物が使えない可能性がある。
防火地域・準防火地域では耐火用の製品を使わなけばなりません。耐火用の製品は通常の製品より費用が高くなるので、その分の建築費用が上がります。
耐火用の製品は通常の製品に比べると種類が少なくなっています。外壁材などは自分が使いたいデザインの物がない可能性もあります。
防火地域で建築する場合は、事前に使用できる製品を工務店・ハウスメーカーに確認しておくべきです。
【まとめ】防火地域での建築は十分に注意しましょう
防火地域・準防火地域での建築は通常の地域での建築より金額が上がるので注意しましょう。
防火地域・準防火地域の場所はこの記事にあるものをよく見て確認してください。
土地探しから注文住宅を建てるまでの進め方についてはこちらの記事で解説しています。
>>亀岡市の土地探しの方法から購入して注文住宅を建てるまでの流れを宅建士が解説>>
家を建てる方は必見
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注文住宅で失敗しないために
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